麻雀のルールの簡略化 ~知的ゲームとして普及させるために~ ①
様々な場所で楽しまれている麻雀。
しかしその一方で、麻雀と聞くと「不健全」「ギャンブル性がある」「難しそう」とマイナスのイメージを持つ人も珍しくありません。
本シリーズでは、麻雀が一般層へ「知的ゲーム」として普及することを最終的なゴールに据え、麻雀のルールをより簡略化させることを考えます。
ここで注意があります。
単に麻雀をシンプルにするだけなら、それこそドンジャラで事足りる訳です。
あくまで麻雀としての面白さ、ゲーム性も同時に保てるようにします。
初回は新ルールの提言に留め、従来の麻雀の問題点や改正の具体的な理由については次回から掘り下げる形とします。
方針としては、
- なくてもよい要素はなくす
- 無駄に複雑にしない
- 従来の麻雀を知っている人でも戸惑わずに打てる
この三点を意識しました。
簡略化麻雀のルール
・カンなし
・符計算なし。アガリ点は表1で「基本アガリ点」を出した後、表2を適用。
従来でいう30符のアガリ点に近いです。
表1 基本アガリ点
ハン数 |
得点 |
1 |
1000 |
2 |
2000 |
3 |
4000 |
4~5 |
8000 |
6~7 |
12000 |
8~10 |
18000 |
11~12 |
24000 |
13~ |
32000 |
32000×(成立した役満の数) |
表2 アガリ方による得点の違い
子のロン |
表1の点数を放銃者が払う |
親のロン |
表1の1.5倍の点数を放銃者が払う |
子のツモ |
親は表1の点数の半分、子2人はそれぞれ1/4を払う |
親のツモ |
子3人がそれぞれ表1の点数の半分を払う |
なお従来の100点棒を250点棒として扱います。
アガった人は場にあったリーチ棒を全て獲得できます。
(もしくは不採用)
・フリテンは現物のみ。つまり、自分が切った種類の牌そのものではロンアガリできないが、他全ての牌でロンアガリができます。リーチ後についても同様。また同巡フリテンなし。但し赤5と赤くない5は同種とみなします。
・25000点開始
・終局時1000点→1ptと換算
・順位点 2位 +5pt 3位 -15pt 4位 -25pt
2位~4位の小数点以下は四捨五入。3人のptの和の符号を逆転させたものが1位のptとなります。(従来の30000点返しとほぼ同義)
・終局時に同点の場合東1局の席順で順位を決定(東→南→西→北)
・アリアリ
・テンパイ連荘、ノーテンで親流れ
・積み棒なし
・西入なし
・トビ終了あり。箱下清算あり。0点続行。1000点未満でリーチ不可
・ラス親トップはアガリやめ、テンパイやめする必要があります
・役なしではアガれない(常に1ハン縛り)
・途中流局(九種九牌/四家リーチ/四風連打)なし
・ダブロン・トリロンあり。リーチ棒は上家取り。親が含まれれば連荘。
・パオなし
採用役一覧
1ハン |
|
2ハン |
|
3ハン |
|
6ハン |
清一色▲ |
☆:面前限定 ▲:鳴くと1ハン減少 ※:これのみではアガれない